住宅ローンを組んでマイホームを持ちたいと考えているシングルマザーの方は少なからずいます。
マイホームがあれば子どもに実家ができますし、ローンの支払いが終われば資産になりますからね。
ただ、住宅ローンを組むということは大きな負債を抱えるということにもなります。
今回は実際に一戸建て住宅やマンションを購入したシングルマザーにマイホームを持つメリットとデメリットについて教えていただきました。
マイホームの購入を検討されている方の参考なればと思います。
シングルマザーのマイホーム購入事情を紹介！
マンションを購入した30代シングルマザーの事例①
私は子どもと2人で暮らしているシングルマザーです。子どもの父親からは援助は受けて居らずに暮らしています。
私は25年の住宅ローンを組んでマンションを購入し今も返済中です。
子どもと２人で生活をする中で金銭的にも不安がありますが、ひとり親ということで精神的に辛い時に頼る人が居ないと言うのは今後の不安材料ではあります。
私も子どもも幸い大きな病気もせず元気だから頑張るしかないと思っています。
マンションを購入して感じたメリットとデメリット
私の毎月の収入が24万円程度で、住宅ローンの返済が8万円（マンション管理費含む）程度です。
中古のマンションを購入したため毎月の支払いは何とかなっています。新築物件の購入も考えましたが、今の物件にして良かったと思っています。
住宅ローンの返済額を低く抑えることが出来たので毎月3～5万円程度貯金できています。子どもや自分の将来のために少しでも増やしておきたいと思っています。
マンションを購入したメリット
子どもと２人でマンションを借りようとしましたが、仕事をする上でやはり交通の便が良い所は家賃が高く、家賃が安い所は鉄筋コンクリートではないため、子どもの声とか足音がご近所の方の迷惑になる所ばかりでしたので悩んでいました。
その時に知り合いの不動産屋さんに駅近のマンションを紹介して頂き、銀行のローンが頭金なしで審査が通りましたので購入することにしました。
やはり鉄筋コンクリートのおかげで子どもが大きな声で泣いても笑っても声もほとんど響かない状態でしたので、ご近所さんに迷惑をかけずに子どもをのびのびと生活させる事ができると思います。
賃貸マンションであれば貸主さんの都合などで退去を求められることもありますが、自分が購入したマンションであれば支払いさえすれば引っ越しを余儀なくさせられることがありません。
何より最大のメリットだと思うのは、ローンを払い終われば、私が高齢者になり仕事が出来なくなり、収入がなくなった場合でも、管理費だけで住み続ける事ができるということ。
また、マンション自体に資産価値があるため、お金に困った場合には売却することができるということが最大のメリットだと思います。
マンションを購入したデメリット
マンション購入のデメリットは大きな負債を抱えてしまうという点です。病気になって働けなくなった場合どうしようと考えてしまうことがあります。
また、職場が倒産などで転職を余儀なくされた場合について、ローンの支払いの延長や減額の手続きが簡単ではない為、毎月の支払いが重くのしかかって精神的にダメージを受けやすいと思います。
一戸建て住宅を購入した30代シングルマザーの事例
私は５年前に離婚をしてシングルマザーになりました。現在小学校５年生と３年生の子どもと一緒に３人で生活しています。
家を購入する前は実家から徒歩５分くらいの場所にある賃貸アパートに住んでいました。３DKで古かったのですが、風通しや間取りなどはとても気に入っていました。
４階建ての３階に住んでいて、階段で３階まで上り下りは大変でしたが良い運動になりました。
一戸建て住宅を購入して感じたメリットとデメリット
賃貸アパートは実家からも近く、駅からも徒歩２分と立地の良いところがとても気に入っていました。
周りの治安もよくて、大通りに面していたので、防犯を考えても安心して住むことができました。駐車場もアパートの真前にあったため不自由なく過ごせていました。
ただ３DKだと３人で住むには少し狭く感じました。リビングにベッドを置いていたため、子どもの友達が遊びにくるとベッドの上に座ったりされるのが嫌でした。
そんな時に実家の隣がかなり土地が余っているから、よかったら隣の土地に家を建てないかと実家の両親から話をいただきました。
それまでは安い賃貸だったのもあり、コツコツと毎月10万円のペースで貯金を続けていたため1,000万円以上の資産を持っていました。
投資信託もしていて子どもの教育費もある程度目処が立っていたため、土地代はかからず上物だけだったらローンを組んでもやっていけるかもしれないと思いました。
一戸建て住宅を購入したメリット
住宅を購入して感じたメリットは子どもたちに実家を作ってあげられたことです。わたし自身、離婚しましたが頼れる実家があったため安心して離婚することができました。
離婚せずに結婚生活を継続することが１番だと思いますが、もし失敗しても戻れる場所があるとないとではだいぶ精神面で楽になると思います。
一戸建て住宅を購入したデメリット
デメリットとしては返済をちゃんとしていけるかという面です。今は正社員として働いていて、安定した収入がありますがいつ働けなるかわからないことを考えると怖いです。
マンションを購入した30代シングルマザーの事例②
私は現在36歳です。19歳の時に学生結婚をしましたが配偶者のDVが原因で離婚をしました。
その時、長女は２歳、長男は１歳でした。それからパートタイマー、派遣社員を経験し、長男が中学校へ入学するときに正社員での仕事に転職しました。
子供が小さいうちは、急な発熱などにより仕事を休まざるを得ないこともあり、なかなか正社員になることに踏み切れませんでしたが、正社員になったことで、収入も安定してきました。
収入が増えることで、その当時住んでいた市営住宅の家賃も急激に上がり、「退去義務」が課せられました。
それがきっかけで私が32歳の時にマイホーム（マンション）を購入することを検討し、実行に移しました。
マンションを購入して感じたメリットとデメリット
私の正社員としての収入は毎月25万円程度です。住宅ローンの支払額は11.5万円とけっこうな金額です。それに加えて管理費が5万円かかりますので大変です。
毎月の収支はほぼトントンで、何か急な出費があったときは赤字になります。年に２回のボーナスを必ず貯金するようにしています。
マンションを購入したメリット
住宅を購入したことは、子どもたちに資産を残せることが一番のメリットと感じています。
また、自分の人生の中で、一人で頑張ってきたという証になっていると思っています。
これは単なる自己満足であるかもしれませんが、改めて振り返ってみても、思い切って住居を購入したことは自分に自信が持てます。
また、マンションはオートロックなので、日中家を空けることが多い我が家にとって、とても安心感があります。
マンションを購入したデメリット
予算よりもかなり高い買い物をしてしまったのでローンの返済が大変です。毎月一定額を返済していますが、なかなか元金が減っていかないのが現実です。
自分が病気などで働けなくなり無収入になってしまったらどうしよう、という不安を抱えながら生活をしています。
住宅ローンは67歳まであるのですが、なかなか繰り上げ返済もできません。銀行ローンの借り換えを二度経験しましたが、その手続きはとても手間暇がかかって面倒でもありました。
日中は留守にしがちなので一軒家よりもマンションと思って購入しましたが、修繕積立金がどんどん値上がりしていて、管理費の大半を占めています。
この調子ですと、ローンが終わったとしても相当な管理費が毎月のローンのような感じだと思ってしまいます。
また、水回りなどをはじめ、どこかに不具合が出たときには全て自分で直さなければならないときには、賃貸の方がよかったのかな、、と考えさせられることもあります。
住宅を購入したら毎月の家賃を払わなくて済むから安上がりだという安易な考えは浅はかだったなと反省しています。
一戸建て住宅を購入した30代シングルマザーの事例②
私は子供が４歳の時にシングルマザーになりました。小学校を卒業するときには自分の部屋を持たせてあげたい一心で家を買おうと決めて貯金しました。
初めは事務の仕事をしていましたが、独身時代にプログラマーをしていたので、プログラマーに転職しました。
仕事はかなりきつく大変だったので家族の助けが必要でしたが、おかげで一戸建てを買うことができました。
私の毎月のお給料は手取り20万くらいです。それに加えて養育費を8万円、助成金を5万円程度いただいています。
住宅ローンの毎月の返済額は8万円ですので今のところ問題なく生活できています。
ただ、今後元旦那からの養育費がなくなる可能性もあるので、今のうちに貯金をしておこうと思い、可能な限り貯金をしています。
一戸建て住宅を購入して感じたメリットとデメリット
私自身一戸建て住宅で過ごしましたので子どもにも一戸建て住宅に住ませてあげたいという思いが強かったです。
結婚したら住宅ローンを組んでマイホームを購入するというのが私の住んでいる地域では普通のことでしたので特にその思いは強かったです。
一戸建て住宅を購入したメリット
子どもが友達を連れてくるのに肩身の狭い思いをしなくて済んだと思います。なにより、誰にも気兼ねしなくていい環境で暮らせることが安心感につながりました。
アパートのような一時的な居住地ではないことや、住宅地であることから、ご近所同士の挨拶や町内会への参加などがあることで、防犯上も安心感はありました。
また家の中にある程度広い空間があり、子供と自分の部屋、リビングやキッチンというように一人になれる空間があることもメリットです。
親にとっても子供にとっても、適度な距離がとれたことは思春期の子供との生活においてはよかったのではないかと感じています。
一戸建て住宅を購入したデメリット
ローンを組むことで手元のまとまったお金が無くなるので、将来何かあったときの不安はありました。
また何らかの理由でローンを払えなくなったらどうしようかという不安はいつも付きまとっていましたし、同時に仕事を辞められないというプレッシャーもありました。
しかし、その分頑張らなくてはという気持ちにもなりました。
買ってしまったことで、ご近所トラブルなどがあっても簡単には引っ越せないことも精神的なデメリットといえます。
実際ご近所の騒音トラブルに悩まされたこともあったので、購入の際にはその辺のことも覚悟のうえで買う必要があると思います。
町内会の役員なども何年かごとに必ず回ってくるので、仕事が忙しいときなどはかなり大変でした。入らないとご近所とのトラブルにもつながりかねないので、人づきあいが苦手な人には苦痛なところはあると思います。
一戸建て住宅を購入した30代シングルマザーの事例③
私は35歳のシングルマザーです。３年前に一戸建て住宅を購入しました。購入する前は賃貸アパートに住んでいました。
子どもも小学生になり、今の住まいが手狭になってきたため引越しを検討していました。
そんな時に同じシングルマザーのママ友から戸建て住宅を購入したらどうかと言われました。
今まで住宅ローンを組んで戸建てを買うなんて選択肢はありませんでしたが、子どもの成長と自分の老後について考えた時に戸建て住宅を購入するメリットの方がデメリットよりも大きいと感じました。
そこからはすぐに良い物件が見つかりました。少し予算より高くなってしまいましたが、どうせ購入するなら満足のいく物件にしたいと思い購入しました。
趣味は、ガーデニングと、遊園地へうかがうことです。特技は英会話とパソコンのタイピングで、
一戸建て住宅を購入して感じたメリットとデメリット
私の毎月の収入は手取りで毎月18万円です。それに加えて助成金を３万円程度もらっています。
元旦那から養育費はもらっていません。住宅ローンの返済額は毎月9万5千円でボーナス払いはなしで設定しました。
毎月生活はいっぱいいっぱいで、１万円貯金できるかどうかという感じです。その分ボーナスは全額貯金するようにしています。
一戸建て住宅購入のメリット
戸建て住宅を購入して良かったことは３つあります。１つ目は住宅は賃貸ではないので前に使用した人のことを心配する必要がないことです。
ハウスクリーニングの手間がなくそのまま使用することができるのが良いことの１つだと思います。
２つ目は管理人との挨拶周りが不要なことです。管理人さんと面倒な交流をしたくない私にとって好都合で、コミュニケーションをとらなくてすみます。
３つ目は趣味が増えたことです。戸建て住宅を購入してガーデニングが趣味になりました。毎日の楽しみが増えたことで頑張ろうと今まで以上に思えるようになりました。
一戸建て住宅購入のデメリット
デメリットは２つあります。まず１つ目は水道などの水回りや光熱のことで問題があった際、全て自分で費用を負担しなくてはいけないことです。
賃貸ならばほとんど２年契約更新で新たな場所を探せることと思いますが、一度住宅を購入してしまうと売却しない限り永遠に居住しなくてはいけません。
例えば「水回りの配置位置を変えたいなや、あるいは洗濯機の置き場所が狭い」などといった特有の不満があったとしても、簡単には変えられないのが現段階住んでいるデメリットととして感じている状況です。
２つ目は住宅ローンの返済が30年あるということです。なかなか安い購入物件がなく、予算より高い物件になってしまい、毎月の返済額も予定より多くなってしまっています。
自分が体調を崩して働けなくなってしまった場合のことを考えると少し落ち込んでしまいます。
最後に
住宅ローンを組んで念願のマイホームを購入して満足している方がほとんどのようです。
ただ、毎月の返済を今後長期に亘って一人でしていかないということに不安を感じている人も多かったです。
予算額を越えてしまって返済がきついという方もいました。なので、自分が払い続けることのできる金額の範囲内で住宅ローンを組むことをお勧めします。
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